つるぎ町の創生を目指し、第1回「つるぎ学」講座の開催
・つるぎ町を中心とする世界に誇る「にし阿波」の歴史・文化・世界農業遺産を学習し、地域づくりや新産業の創出を促し、参加者の交流により、地域創生に向けたネットワークを構築することを目的に、つるぎ町役場も協力して、「つるぎ学」講座(全12回)が始まった。
・主催は、剣山系未来づくり実行委員会、代表は横野健史さん(前つるぎ町教育長)。第一回目は2024年6月22日(土)、場所は「ゆうゆう館」の会議室で行われ、講師は、環境人類学博士の林博章氏。第一回目のタイトルは「旧美馬郡(美馬市・つるぎ町)を拓いた阿波忌部」。その内容は次のようなもの。
旧美馬郡を拓いたのは阿波国を拓き日本各地に農産業文化を伝えた忌部であった。旧美馬郡の歴史・文化の中核には忌部がいた。貞光町民歌・端山小学校等の校歌には忌部が高らかに歌い上げられている。つるぎ町貞光には「忌部神社」(忌部大神宮)、一宇には忌部ゆかりの「天磐戸神社」、美馬市穴吹町には忌部の宮人が守る「白人神社」・「磐境神明神社」が祀られている。貞光川・穴吹川は忌部が麻・榖を晒したが故に木綿麻川と呼ばれた。木屋平には三木家がある。廻り踊りは「忌部踊り」、岩戸神楽は「忌部神楽」であった。地域創生を成すには、地域の歴史・文化の原点を見つめ、そこから未来を創造しなければならない。
・当日は約50名が集まり大盛況となった。講座は、2か月に一回開催する予定。