第5回・つるぎ学講座


美馬郡つるぎ町を中心とする世界に誇る「にし阿波」の歴史・文化・世界農業遺産を学習し、地域づくりや新産業の創出に役立てましょう。また、参加者の交流により、地域創生に向けたネットワークを構築しましょう。最新情報を交え講座を行います。
日時-2月22日(土) 14:00~16:00
・場所-「貞光ゆうゆう館」  (つるぎ町貞光字大須賀11-1)
・主催-剣山系未来づくり実行委員会 
・受講費 500円(資料代)
・問い合わせ 同実行委員会  枋谷 ☎090-5144-4896
               横野 ☎0883-62-2928
・講師 林 博章(環境人類学博士)

日本最大の御堂文化をサスティナブル観光として世界に発信! 

●「にし阿波」の伝統農業(忌部農業)は、「にし阿波の傾斜地農耕システム」として、2018年に国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産に認定された。そこで評価された農文化の一つが御堂であった。剣山系では、集落の中心に必ず御堂が置かれ、傾斜地集落を維持する精神的基盤となっている。その数は約500箇所、日本最大の御堂群が形成されている。その御堂を巡る遍路道、お接待文化、祭礼習俗は未だ残されている。御堂は日本最古の喫茶的存在であり、美馬郡に顕著な開放系の御堂スタイルは、剣山系のみとなる。御堂のあり様や、周囲の景観との調和などを考えれば、未来の都市デザイン・都市計画に応用できる。また、世界的な禅(ZEN)修行の場所ともなりえる。剣山系で御堂を守る協議会ができれば、ユネスコの文化遺産にも登録されるだろう。その御堂の魅力と観光等の活用法を提案する。